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【観葉植物一覧・種類図鑑】育て方・増やし方を博物館学芸員が初心者向きに解説|インテリアに最適


お部屋のインテリアにも最適な観葉植物の種類と育て方・増やし方を長年植物栽培・展示を仕事にしている博物館学芸員の筆者が、初心者向けに解説した記事の一覧です。

各植物の詳しい解説は、それぞれのリンク先ページをご参照ください。

サトイモ科の主な観葉植物

アグラオネマ



アグラオネマは比較的耐陰性があり、明るい室内であれば問題なく育てることができます。逆に直射日光など強い光に当てるとすぐに葉焼けを起こしますので注意してください。

アロカシアアマゾニカ



アロカシアアマゾニカはやや栽培が難しい種類で、特に冬期に15℃を下回らないように加温管理します。

アンスリウム



アンスリウムは比較的耐陰性があり、明るい室内であれば問題なく育てることができます。耐寒性は弱く、冬場は暖房の効いた部屋で管理するようにします。

カラジウム



カラジウムは耐陰性に優れ、室内照明だけでも新葉を出して育っていきます。

クワズイモ



クワズイモは極端な寒さや暗さに当てないかぎり頑強な植物です。ただし、水切れには弱く、根が乾くとすぐに葉がしおれてしまいますので、常に水を絶やさないようにしてください。

シンゴニウム



シンゴニウムは耐陰性がとても強く、室内照明だけでも十分に育ちますが、反面、強い光は苦手ですので注意してください。

スパティフィラム



スパティフィラムは抽水植物なので根は常に濡れた状態を好むので、鉢皿に常に水をためるようにします。水をためる容器にマットヒーターを敷き、栽培水を温めると冬でも新葉を出します。

セローム



セロームは明るい環境を好む植物ですので、カーテン越しの窓際で育てます。直射日光は葉焼けを起こすため避けてください。耐寒性もそれなりにあり、室内であれば無暖房でも枯れることはありません。

ディフェンバキア



ディフェンバキアはあまり耐陰性が強くないため明るい窓際で育てます。耐寒性はあまり高くなく、冬場は暖房の効いた部屋で管理するようにします。

フィロデンドロン



フィロデンドロンは明るい環境を好む植物ですので、カーテン越しの窓際で育てます。とても水を好む性質をしていますので、鉢皿に常に水をためておきます。

マドカズラ



マドカズラは耐寒性もそれなりにあり、室内であれば無暖房でも枯れることはありません。

モンステラ



モンステラは耐寒性もそれなりにあり、室内であれば無暖房でも枯れることはありません。伸びた茎を切り取って挿し木をして増やすことが可能です。

ポトス



ポトスは耐陰性に優れ、屋内照明だけでも十分に育ちます。耐寒性もほどほどに強く、室内であれば越冬可能です。湿潤な環境を好むため、鉢皿に常に水をためるようにするとともに、こまめに霧吹きをするようにします。


アナナス科の主な観葉植物

グズマニア



グズマニアをはじめとしたアナナス科の植物は葉の付け根が受け皿のようになっており、そこにたまった水を吸水します。たまった水が古くなると雑菌が発生し、そこから枯れの原因になりますので、常に新鮮な水をためるようにします。

クリプタンサス



クリプタンサスなどアナナス科の植物は強い光を好みます。このため、窓際で育て、暑い時期には直射日光を1日数時間当てると頑強に育ちます。

チランジア



チランジアは空中の湿度を吸水します。このため、栽培環境下では毎日の霧吹きが欠かせません。

ネオレゲリア



ネオレゲリアなどアナナス科の植物は、耐寒性はあまり強くなく、できれば暖房の効いた部屋に置くとよいでしょう。ランナーから子株を出してきますので、十分に大きくなったら切り分けて増やします。


クワ科の主な観葉植物

ガジュマル



ガジュマルは耐陰性が強く屋内でも育ちますが、徒長しがちなので、窓際の直射日光に当てて育てると力強く成長します。この場合、樹形が偏らないように定期的に鉢を回してください。

カシワバゴムノキ



カシワバゴムノキはやや育てるが難しいゴムノキの仲間です。耐陰性が他のゴムノキ類に比べると高くありませんので、ベンジャミンなどに比べるとやや明るい環境で育てるようにしてください。

フィカスプミラ



フィカスプミラはゴムノキの仲間としては珍しくツル性で、さまざまなアレンジが楽しめる観葉植物です。高湿度を好むため、毎日の霧吹きは欠かせません。また、水を好むので鉢皿に常に水をためておきます。

ベンジャミンゴムノキ



ベンジャミンゴムノキは耐陰性が強く屋内照明だけでも育ちますが、本来は日向の樹木ですので窓際の直射日光に当てると力強く成長します。この場合、樹形が偏らないように定期的に鉢を回してください。寒さにも強く、屋内であれば無暖房でも葉を落とさずに冬越しできますが、戸外の寒さには耐えられません。


シダ植物の主な観葉植物

アジアンタム



アジアンタムは明るい室内で育てることのできるシダ植物で、直射日光など強すぎる光は嫌います。耐寒性もそれなりにあり、室内であれば無暖房でも冬越しできます。

オオタニワタリ



オオタニワタリは明るい環境を好みますが耐陰性もあり、明るい室内であれば問題なく育ちます。耐寒性はあまり強くなく、暖地以外では戸外越冬はできません。

タマシダ



タマシダ光を好むため、明るい窓際で育てます。直射日光でも育ちますが、葉が硬く色は薄くなるので鑑賞には適さなくなります。耐寒性は強く、暖地であれば露地植えでも問題なく育ちます。本種は根に水分を貯留するための根塊を作りますので、基本的には乾かし気味で育てますが、湿潤な土壌にも適応します。

マツザカシダ



マツザカシダは耐陰性が強く、室内照明だけでも十分に育ちます。また、野生種のため適応範囲が広く、1日数時間なら直射日光が当たる場所でも育ちますが、この場合、葉色や質感はあまりよくなりません。


その他の主な観葉植物

オリヅルラン



オリヅルランは光を好む植物ですので窓際の直射日光に当てて育てると頑健に育ちます。耐陰性もあり、明るい室内で育てることもできますが、やや徒長します。耐寒性は非常に強く、庭のグランドカバーにも使われるほどです。乾燥に強く、根の一部が膨らんで水分を蓄えるようになっています。反面、加湿には弱いので鉢土が完全に乾いてから鉢全体に水が回るように水やりをします。

カラテア



カラテアは耐寒性は弱く、冬場は暖房の効いた部屋で管理するようにしますが、乾燥には弱いのでエアコンの風が当たらない場所に置くとともにこまめな霧吹きを心がけます。

クロトン



クロトンは明るい場所を好みますので、窓際のカーテン越しの光を当てて育てます。樹形が偏らないように定期的に鉢を回してください。根の加湿には弱く、鉢の表面が乾いたら水やりをするといったメリハリのある水管理をしましょう。

サンセベリア



サンセベリアは多肉植物と同様の特性を持つため、加湿は厳禁で、完全に鉢土が乾いてから鉢全体に水が回るように水やりをします。子株も出しますが、成長速度が遅いため、葉挿しで増やすのが一般的です。

シェフレラ



シェフレラは耐寒性の強い種類で、暖地であれば霜の当たらない軒下で地植えでも育ちます。反面、あまり耐陰性は強くないため窓際で育て、樹形が偏らないように定期的に鉢を回します。

トックリラン



トックリランは乾燥地域の植物で、膨れた部分に水分を貯める性質があるため加湿を嫌います。葉がすこし縮んできたタイミングで鉢全体に水が回るように水やりをします。耐陰性は弱く、室内の場合は窓際の直射日光を当てるようにします。

ドラセナフラグランス(幸福の木)



ドラセナフラグランスは加湿を嫌い、常に土が濡れていると根腐れを起こしやすいので、土が乾いてきたタイミングで鉢全体に水が回るように水やりをします。耐寒性は強くなく、冬場は暖房の入る暖かい部屋で育てます。

ドラセナサンデリアーナ(万年竹)



ドラセナサンデリアーナは耐陰性があり明るい室内で育てることができます。強い光にも適応できるので、窓際でも育ちますが葉が硬く濃くなります。耐寒性は強く、暖地であれば霜の当たらない戸外軒下で冬越しできます。

パキラ



パキラは頑健な植物で、耐陰性・耐寒性に優れるため観葉植物として人気の種類です。明るい室内で良く育ち、水を好むため常に鉢皿に水をためておきます。

ユッカ



ユッカは耐陰性・耐寒性に優れた育てやすい観葉植物です。なお、葉の先が棘状になっており危ないので、葉先を軽く剪定しておくのが一般的です。


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