アラハシラガゴケの育て方と特徴について解説するとともに、栽培に必要な環境(光量・気温・湿度・土質)および水槽(テラリウム)や苔ボトルへの適応度についてもご紹介します。
シラガゴケ類(しらがごけるい)は、シラガゴケ科シラガゴケ属 Leucobryum に分類されるコケ植物の総称。白い植物体をもつことからシラガゴケと呼ばれる。園芸や苔庭で利用される。日本産の種として下記の6種が知られている。L. bowringii Mitt. アラハシラガゴケL. glaucum (Hedw.) Angstr. ex Fr. シロシラガゴケL. javense (Brid.) Mitt. ジャバシラガゴケL. juniperoideum (Brid.) C.Mull. ホソバオキナゴケL. scaberulum Card.L. scabrum Lac. オオシラガゴケ
アラハシラガゴケの分類と学名
シラガゴケ科Leucobryum bowringii
アラハシラガゴケの分布と自生環境
本州、四国、九州、沖縄、中国、インド、スリランカ、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニアに分布し、針葉樹林のやや乾燥気味の場所、特に檜の根上に多く見れます。アラハシラガゴケの特徴と育て方
育てるのに必要な光の強さ
本種は直射日光や木漏れ日の当たらない暗めの環境が必要で、室内栽培の場合は弱めの白色LED照明を当てると良く育ちます。育てるのに適切な気温について
本種は比較的高温に強いものの、30度を超えるような温度に蒸れが加わると白く枯れてしまいます。夏場は涼しく湿度の高い場所に置くか、それができなければ乾燥気味にする必要があります。育てるのに必要な湿度について
本種は乾燥と湿潤を繰り返す環境が最適ですが、常に空中湿度が高い環境でも本来の葉姿と異なる形状にはなりますが生育可能です。生育に適した土質とPh
本種は貧栄養の弱酸性〜中性の場所を好みますので、土の上で育てるのには向いていません。檜板の上に置いて栽培すると良く育ちます。テラリウムやボトルへの適応度
本種はテラリウムやボトルでは、本来の生育に必要な乾燥期が作れませんが、まるで立ち苔のように縦に伸びた姿で生育していきます。また、本種だけではコロニーを維持する活着力が弱いため、芯や下地としてハイゴケを混ぜると斜め傾斜でも広がります。主な苔の育て方
最後に、苔テラリウムや苔ボトルに使われるコケやシダ(原始シダ)のご紹介をしていきます。各リンク先ではそれぞれの種類の特徴・育て方を解説していますので、どうぞご活用ください。