ガムシの家庭水槽(アクアテラリウム)での初心者向き飼い方を博物館学芸員の筆者が、長年の経験をもとに解説します。
ガムシとはどんな生き物?
ガムシ(牙虫)は、甲虫目ガムシ科(Hydrophilidae)の昆虫の総称。またはその中の大型種 学名:Hydrophilus acuminatus Montschulsky, 1853 の和名。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ガムシ
ガムシの特徴と飼い方
適正水質:中性~弱酸性適正水温:0~28℃
餌の種類:水草
繁殖:可能
混泳:可能
ガムシは草食性の昆虫で水草をよく食べますので、水草水槽や水草アクアテラリウムで飼育するのには向いていません。
性質は温和で、藻類もよく食べることから水槽内の掃除屋としても重宝します。
夏になると交尾を終えたメスは水面の水草の葉などに卵嚢を作って卵を産みつけます。
ガムシ類の幼虫は成虫と違い、極めて獰猛な肉食であり、動くものには反射的に噛みつくため、カップなどで必ず個別飼育します。
餌は、若齢幼虫には生きた赤虫、成長した幼虫には餌メダカを与えます。また、カワニナもよく食べます。
※遺伝子のかく乱を避けるため、入手した生物は野外へは放流せずに必ず最後まで飼いきるようにしてください。
※日本産生物は種類・地域により保護されている場合がありますので、野外採集はせずブリード個体を入手してください。
ガムシ類は、幼虫も成虫も水の中で暮らしますが、サナギだけは水辺の土中で蛹化します。
ですので、十分に成虫し餌を食べなくなった終齢幼虫は上図のような赤玉土+砂+ピートモスで作った上陸・蛹化用のプラケースに移しまします。
幼虫が土に潜って蛹化してから、およそ一ヶ月程で羽化して成虫としてあらわれます。
※遺伝子のかく乱を避けるため、入手した生物は野外へは放流せずに必ず最後まで飼いきるようにしてください。
※日本産生物は種類・地域により保護されている場合がありますので、野外採集はせずブリード個体を入手してください。
昆虫の飼い方図鑑の一覧はこちら
「アクアテラリウム」とは陸場と水場がある形式の水槽システムのことで、魚類以外の多くの水生昆虫・甲殻類・両生類・爬虫類を飼育する場合に必要になります。
アクアテラリウムでは、通常の水槽と違って水量が半分程度になりますので、あまり小さな30cmや45cmの水槽では水質が安定しません。やはり60cmクラス以上の水槽が必要でしょう。また、陸場を広くとるためには奥行き30cmタイプではなく45cmタイプをおすすめします。
詳しくは下記の関連記事で必要な機材から具体的な組み立て方まで解説していますのでご参照ください。
アクアテラリウムの作り方と飼育生物一覧|博物館学芸員が必要な器材を解説
日本産淡水魚の家庭飼育向きの種類を厳選し解説しているのが下記の記事です。魚類飼育歴20年以上の博物館学芸員が執筆したものです。
日本の淡水魚・飼育種類図鑑|それぞれの特徴と家庭水槽での飼い方(水槽のセット方法)
アクアテラリウムとは
「アクアテラリウム」とは陸場と水場がある形式の水槽システムのことで、魚類以外の多くの水生昆虫・甲殻類・両生類・爬虫類を飼育する場合に必要になります。
アクアテラリウムでは、通常の水槽と違って水量が半分程度になりますので、あまり小さな30cmや45cmの水槽では水質が安定しません。やはり60cmクラス以上の水槽が必要でしょう。また、陸場を広くとるためには奥行き30cmタイプではなく45cmタイプをおすすめします。
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