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【奇虫種類一覧図鑑】博物館学芸員が世界三大奇虫などミステリアスな陸上節足動物の特徴を解説



世界三大奇虫と呼ばれるウデムシ・サソリモドキ・ヒヨケムシをはじめとしたミステリアスな陸上節足動物の飼い方を、昆虫類などを長年にわたり飼育展示している博物館学芸員の筆者が解説した記事の一覧です。

種類ごとの飼育方法は下記リンク先の個別ページをご参照ください。

世界三大奇虫とは?


世界三大奇虫とは、ヒヨケムシ・サソリモドキ・ウデムシのことで、「奇虫」と書くものの昆虫ではなく、全てクモガタ網(クモ・サソリ・ダニなどの仲間)に属しており、ヒヨケムシ目・サソリモドキ目・ウデムシ目を構成しています。

この3目のなかで、サソリモドキ目とウデムシ目はクモに近い四肺類と呼ばれるグループに属していますが、ヒヨケムシはクモとは分類的に遠く、サソリとダニの中間的な位置づけです。

ヒヨケムシ

ヒヨケムシとはどんな生き物?

ヒヨケムシ(ヒヨケムシ類、学名: Solifugae)は、鋏角亜門クモガタ綱に分類される節足動物の分類群の一つ。分類学上はヒヨケムシ目とされる。強大なはさみ型の鋏角と脚のような触肢を先頭に有し、主に砂漠に生息する俊敏な捕食者である。一見クモにも似た姿だが、クモではない。研究は少なく、その形態・生態・系統に関しては未だに不明点が多い。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒヨケムシ

ヒヨケムシの身体の構造



ヒヨケムシはクモとサソリの中間的な構造をしており、ハサミのついた触肢と第1〜4歩脚、つまり二本の腕と八本の脚を持っています。

ヒヨケムシの顎の構造



ヒヨケムシの捕食において最重要な働きをするのが、その屈強な大顎ですが、かなり特殊な構造をしています。

上から見ると左右に一個ずつ一対の顎を持っていますが、それぞれの顎は上下に挟む構造のハサミ状になっています。

節足動物の顎はもともと脚由来の器官であり、まだ脚としての機能が残った原始的な形質であることがわかります。



この写真のように、斜め上方から見ると、その顎の構造が観察しやすいです。

ヒヨケムシの主な種類

スナホリヒヨケムシ科のChinchippus peruvianus

コヒヨケムシ科のGluvia dorsalis Gluvia dorsalis

ヒトリヒヨケムシ科の一種

サメヒヨケムシ科のGaleodes caspius

オオヒヨケムシ科の一種

ヒヨケムシ科のSolpugema hostilis

ヒヨケムシの原産地


ヒヨケムシは世界の熱帯から亜熱帯にかけての乾燥地帯(砂漠地帯)に分布していますが、オセアニアには分布していません。

ヒヨケムシの寿命


ヒヨケムシの寿命はあまり長くなく、1〜2年であると考えられています。

ヒヨケムシは毒がある?


ヒヨケムシは毒々しい外見をしているため、有毒生物だと誤解されがちですが、実際には毒はありません。ただし、その大顎は強靭なため、噛まれると怪我をしますので素手では扱わないようにしてください。 

ヒヨケムシの飼い方・繁殖のさせ方


ヒヨケムシの飼い方・繁殖のさせ方に関しては下記の飼育情報記事をご参照ください。


サソリモドキ

サソリモドキとはどんな生き物?

サソリモドキ(蠍擬、サソリモドキ類)は、鋏角亜門・クモガタ綱のサソリモドキ目(Thelyphonida)に属する節足動物の総称。頑強な触肢と鞭のような尾をもつ捕食者であり、強烈な匂いをもつ酸性の噴出物で自衛をすることが知られる。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/サソリモドキ

サソリモドキの原産地


ヨーロッパとオセアニアを除く世界各地の熱帯から亜熱帯地域に分布しています。

日本にもアマミサソリモドキ(九州南部〜奄美諸島)とタイワンサソリモドキ(南西諸島)が生息しています。

サソリモドキは毒がある?


サソリのような猛毒はありませんが、尾節から臭いのある酸性の汁(酢酸・カプリル酸の混合物)を飛ばします。目などに入ると炎症を起こしますので、取り扱いには注意してください。

サソリモドキの寿命は?


サソリモドキの寿命は5年前後ですが、飼育下では7年生きた記録もあります。

サソリモドキの身体の構造


サソリモドキは一般的な鋏角類の特徴を備えており、1対の鋏角・1対の触肢・4対の歩脚を持っていますが、第一脚は歩行には使われず触角のような働きをします。また、本グループの特徴である尾節を1本持っています。

サソリモドキの飼い方・繁殖のさせ方


サソリモドキの飼い方・繁殖のさせ方に関しては下記の飼育情報記事をご参照ください。


ウデムシ

ウデムシとはどんな生き物?

ウデムシ(腕虫、ウデムシ類、無鞭類、英語: amblypygid、学名: Amblypygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に所属する節足動物の分類群の1つ。分類学上はウデムシ目(無鞭目)とされる

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ウデムシ

ウデムシの原産地



ウデムシは世界各地の熱帯から亜熱帯にかけて分布しています。なかには、温帯域に生息する種もありますが、日本には分布していません。

ウデムシの寿命



ウデムシの寿命は、この仲間としてはかなり長く、飼育下では10年以上生きた記録もあります。

ウデムシに毒はある?



ウデムシはその禍々しい外見から、毒を持つと誤解されがちですが、実際には毒はありません。ただし、噛まれると大顎は鋭く力も強いため、素手では扱わないようにしましょう。 

ウデムシの身体の構造


ウデムシは一般的な鋏角類の基本構造通り、1対の鋏角・1対の触肢・4対の歩脚の計12本の付属肢を持っています。

ウデムシの飼い方・繁殖のさせ方


ウデムシの飼い方・繁殖のさせ方に関しては下記の飼育情報記事をご参照ください。


その他の奇虫①タランチュラ



タランチュラは世界の亜熱帯・熱帯域から南半球にかけてさまざまな種が分布していますが、以下のように仲間分けされます。

ツリースパイダー



インディアンオーナメンタルタランチュラに代表される南米およびアジアに生息する樹上性のタランチュラの総称です。非常に機敏で獰猛な性質をしています。

バードイーター



世界最大のクモであるルブロンオオツチグモが属する「オオツチグモ亜科」のなかでも南北アメリカに生息するものを指します。地表性で、タランチュラのなかでは比較的温和な種類が多く、飼育初心者向きです。

腹部の刺激毛を飛ばして威嚇するという変わった習性を持っています。

バブーンスパイダー



キングバブーンスパイダーに代表されるアフリカに生息するハルパクティラ亜科の総称で、地中性です。成長が非常に遅く長寿なことが特徴です。性質は比較的温和です。

アースタイガー



飼育人気種であるコバルトブルータランチュラが含まれるグループで、アジアに生息するタランチュラのなかでも地中~半樹上性の種を指します。極めて獰猛かつ強い毒を持つ種が多いので、飼育上級者向きです。

タランチュラの飼い方・繁殖のさせ方


その他の奇虫②サソリ



サソリは世界中の亜熱帯から熱帯にかけてさまざまな種が分布しています。一般的には猛毒のイメージが強いですが、人間に対して致命的な強毒を持っているのはオブトサソリなど数種で、ほとんどの種はそれほど毒性は強くありません。

サソリの主な種類

ダイオウサソリ Pandinus imperator


アフリカに分布するサソリの世界最大種で、大型個体では体長20cmになります。大きく、毒性も高くないため一般的によく飼育される種類です。

レッドクロウエンペラースコーピオン Pandius cavimanus


ダイオウサソリに近縁な種で、同じくアフリカに分布しています。毒性が低く飼いやすい種類です。

チャグロサソリ Heterometrus spinifer


アジアに生息するサソリのなかで最大種で、毒性が低く入手しやすい初心者向きの種類です。

フラットロックスコーピオン Hadogenes troglodytes


アフリカの乾燥地帯に分布しているサソリで、扁平な身体つきが特徴です。毒性が低く飼育向きの種類です。

デザートヘアリースコーピオン Hadrurus spadix


北米のアリゾナ周辺の乾燥地帯に分布している種で、毒性が低いことから、よく飼育されている種類です。

サソリの身体の構造



C= 鋏角、P= 触肢、O= 中眼、(緑色)= 前体(背甲)Ta,Ti,Fe,Co= 脚、1-7(黄色)= 中体、M1-M5(ピンク色)= 終体、A= 肛門、T(赤色)= 尾節

サソリの飼い方・繁殖のさせ方



その他の奇虫③ムカデ



ムカデは世界の温帯から熱帯にかけて生息している、非常に発展して種類の多い節足動物のグループで、大型種や美麗種は飼育生物としても高い人気があります。飼育種として一般的ななのはオオムカデ科の仲間です。

オオムカデ科の主な種類

トビズムカデ Scolopendra mutilans


トビズムカデは体長8~15cmで、本州産のムカデとしては最大種です。北海道から沖縄にかけて生息しており、団地では真冬でも活動している姿が観察できます。

アオズムカデ Scolopendra japonica

アオズムカデは体長約13cmの大型のムカデで、関東以南の本州・四国・九州に分布しています。

アカズムカデ Scolopendra multidens


アカズムカデは体長7~12cmの中型の南方系ムカデで、東南アジアに分布しています。飼育用に輸入されています。

タイワンオオムカデ Scolopendra morsitans


タイワンオオムカデは体長13mm前後の大型種で、国内では沖縄に生息しており、海外では台湾から東南アジアにかけて生息しています。黄土色の体色が珍しく、飼育種としても人気があります。

ハブムカデ Scolopendra subspinipes


ハブムカデは沖縄~東南アジアにかけて分布しているアジアでも最大種の一つで、最大体長は20cmにもなります。

ペルビアンジャイアントオオムカデ Scolopendra gigantea


ペルビアンジャイアントオオムカデは中南米に分布しており、その体長は標準で20~30cm、最大記録は40cmを越える世界最大種です。

ベトナムオオムカデ Scolopendra dehaani


ベトナムオオムカデは最大体長25cmとアジア地区の最大種で、東南アジアを中心に生息しています。

エジプシャンジュエルセンチピード Scolopendra cingulata


エジプシャンジュエルセンチピードは体長10~12cmの中型のムカデで、その美しい体色から飼育種として人気が高く、流通量も多い種類です。

ムカデの基本情報

ムカデ脚は何本?


ムカデは種類によってさまざまで、少ない種では30本(15対)、多い種では80本(40対)ですが、オオムカデ科の仲間は42本(21対)が標準です。

ムカデの毒は?


ムカデの毒はヒスタミン・ポリペプチド・セロトニン・酵素の4種類から構成されており、ヒスタミンはアレルギー成分、ポリペプチドは毒を浸透させやすくする作用があり、セロトニンは神経毒、酵素は細胞を破壊するタンパク毒の一種と、ハイブリッドの毒成分を持っています。

ムカデの寿命は?


ムカデの寿命は種類にもよりますが、大型種では6~8年の寿命があると言われています。

ムカデの飼い方・繁殖のさせ方



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