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【アースロプレウラ生態フリー画像図鑑】巨大化石種の生息年代・大きさ・絶滅理由などを生物学博物館学芸員が解説



アースロプレウラの生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。

アースロプレウラとはどんな生き物?

アースロプレウラ(学名:Arthropleura、和名:コダイオオヤスデ)は、約3億年前の石炭紀とペルム紀に生息し、アースロプレウラ類に分類されるヤスデの一属。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/アースロプレウラ

アースロプレウラの分布


アースロプレウラの化石はヨーロッパと北アメリカで多く発見されています。

アースロプレウラの大きさ


アースロプレウラは最大で2mの種が存在していたと考えられています。あまり発達した循環系を持たない節足動物がこれほどまでに巨大化できたのは、古生代末の石炭紀とペルム紀の地球の大気の酸素濃度が35%と高かったことが理由だと考えられています。

アースロプレウラの生息年代



アースロプレウラは、約3億年前にあたる古生代末期の石炭紀からペルム紀にかけて繁栄をしました。

アースロプレウラの生態的特徴


アースロプレウラは石炭森林(石炭紀の熱帯雨林)に生息しており、温暖湿潤な環境に適応していました。分類的にはムカデよりもヤスデに近く、植物食をしていたと考えられています。ただし、現生のヤスデと違い、その巨体を維持するためには栄養価の高い植物質(果実・胞子葉・種子など)を主に食べていたと推測されています。

アースロプレウラが絶滅した理由


アースロプレウラが絶滅したペルム紀は「ペルム紀の大絶滅」と呼ばれる地球規模での大絶滅(生物種の90%が絶滅)という出来事がありました。この原因については、火山活動による地球規模の火災が起こったとする説が有力で、アースロプレウラが生息する石炭林の多くが消失するとともに、地球の大気の酸素濃度低下により絶滅したと考えられています。

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