オオカミの亜種・生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
オオカミとはどんな生き物?
オオカミ(狼、英: wolf、学名:Canis lupus)は、ユーラシア大陸と北アメリカに生息する大型のイヌ属で、ハイイロオオカミとも呼ばれている。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/オオカミ
オオカミの分布
オオカミはユーラシア大陸と北アメリカ大陸の温帯~寒帯にかけて広く分布しており、かつては日本にも亜種であるニホンオオカミとエゾオオカミが生息していました。
オオカミの種類
オオカミは1種ですが、分布する地域によって30以上の亜種に分けられています。
オオカミの主な亜種
シベリアオオカミ|Canis lupus albus
アラビアオオカミ|Canis lupus arabs
ホッキョクオオカミ|Canis lupus arctos
メキシコオオカミ|Canis lupus baileyi
カスピオオカミ|Canis lupus cubanensis
イエイヌ|Canis lupus familiaris
エゾオオカミ|Canis lupus hattai(絶滅)
ニホンオオカミ|Canis lupus hodophilax(絶滅)
イタリアオオカミ|Canis lupus italicus
ヨーロッパオオカミ|Canis lupus lupus
シンリンオオカミ|Canis lupus lycaon
グレートプレーンズオオカミ|Canis lupus nubilus
アラスカオオカミ|Canis lupus occidentalis
インドオオカミ|Canis lupus pallipes
オオカミの大きさ
オオカミは亜種によって差異はあるものの、体長100~160cm・体重20~50kgと現存するイヌ科のなかでも最大種です。
オオカミの餌
オオカミは雌雄のペアを中核とした、高度に組織化された10頭前後の群れで狩りをしています。げっ歯類やウサギなどの小型哺乳類、イノシシやヤギなど中型の哺乳類を中心に捕食していますが、時には群れでヘラジカなどの大型哺乳類を狩ることもあります。