ササキリについて写真集形式で解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。
ササキリの特徴
分類:バッタ目キリギリス科学名:Conocephalus melaenus
分布:中国、台湾、東南アジア、日本(本州、四国、九州、屋久島、種子島、沖縄本島、西表島)
ササキリはキリギリスより少し小型の鳴く虫で、イネ科雑草の多い草原に見られます。キリギリスにそっくりですが、一回り小さなことと、シリシリと小さな声で鳴くことが見分けるポイントです。
6月頃に孵化し、8月に成虫になるため、キリギリスよりも少し遅れて出現します。
ササキリの飼い方
比較的簡単に飼育できる
秋になり産卵が近づいたメスは動物タンパク質を欲しがるようになり、餌が野菜だけだと共食いを起こしますので、カツオブシなどを与えるようにしましょう。
ササキリの繁殖と幼虫飼育
ササキリは秋の終わりにはイネ科植物の葉鞘内部に産卵しますので、飼育ケースにイネ科植物を入れておき採卵します。
卵は翌年の初夏に孵化します。卵の孵化には冬期の低温刺激が必要なので、採卵した卵はケースごと北側の日の当たらない場所で越冬させます。
初夏にはほとんどの卵が孵化しますので、成虫に準じた餌、新鮮な水差しにしたイネ科タケ亜科植物の葉を与えて育てます。
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ササキリの画像集
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