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【ツチブタ生態フリー画像図鑑】かわいい珍獣の特徴・食べ物(餌)などを生物学博物館学芸員が解説



ツチブタの生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。

ツチブタとはどんな生き物?

ツチブタ (土豚 学名:Orycteropus afer) は、哺乳綱管歯目ツチブタ科ツチブタ属に分類される哺乳類。現生種では本種のみで管歯目ツチブタ科ツチブタ属を構成する。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ツチブタ

ツチブタの分布


ツチブタはサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布しており、森林の開けた部分や低木林および草原などに生息しています。

ツチブタの名前の由来



ツチブタの「ブタ」は見ての通り鼻がブタに似ているからです。そして「ツチ」は本種が土に穴を掘って巣にする習性があることからつけられています。

そして、1頭のツチブタはメインの巣穴だけでなく、行動範囲のなかに複数の避難用の穴を掘ります。また、出産も別の穴を掘ってそのなかで行います。

名前の通り、穴掘りの名人なんですね。

ツチブタの餌


野生のツチブタは主にシロアリを食べます。本種の舌は細長く粘着質で覆われており、この舌をシロアリの巣の中に突っ込んで、舌にシロアリを絡めとって食べています。

動物園などの飼育下では、写真のように栄養成分が整えられたひき肉・卵・牛乳・米飯などをペースト状にした人工飼料を食べています。



なお、ツチブタの歯は非常に貧弱で硬いものを咀嚼して食べることはできません。

ツチブタの繁殖


ツチブタには2つの子宮があることが知られており、これは真獣類としては非常に特殊です。さらに古い形質の有袋類は2つの未発達な子宮を持つことから、本種が系統分類的にかなり古いグループであることがわかります。

ツチブタの妊娠期間は7か月で、通常は1頭の赤ちゃんを産みますが、稀に2頭産むこともあります。

ツチブタはペットにできる?



ツチブタは可愛らしく、性格も温和で歯や爪も鋭くないことからペットに向いている動物ですが、残念ながら日本国内では一般に流通していません。

本種はワシントン条約の指定から外されているので、動物商に個別に依頼すれば入手は不可能ではないでしょうが、かなりの金額になると思われます。
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