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【カモノハシ生態フリー画像図鑑】分布・餌・繁殖などを生物学博物館学芸員が解説



最も原始的な哺乳類で、卵を産むことで知られるカモノハシの生態と特徴を動画&写真集形式でご紹介します。

カモノハシってどんな動物?

学名:Ornithorhynchus anatinus
英名:Platypus
カモノハシ(鴨嘴、学名: Ornithorhynchus anatinus)は、哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類。哺乳類でありながら卵を産むという特異な繁殖形態をとることで知られる。現生種では本種のみでカモノハシ科カモノハシ属を構成する。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/カモノハシ

カモノハシの分布


カモノハシは本来はオーストラリア東部(クイーンズランド州・タスマニア州・ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州)に自然分布していましたが、現在はカンガルー島にも移入されています。

カモノハシの繁殖

卵を産む原始的哺乳類で単孔類と呼ばれる



カモノハシはオーストラリアとタスマニアに分布する最も原始的な形質を持った哺乳類で、有袋類よりもさらに原始的で、卵を産むことで知られています。

繁殖期8月~10月(南半球なので冬から春にかけて)で、一度に1~3個の卵を産みます。卵は温める必要があり、メスが抱卵します。

カモノハシの餌


カモノハシは半水生生活をしており、夜になると水辺近くに掘った巣穴からでてきて、水底の甲殻類などをスコップのようなクチバシで掘り起こして摂食します。

カモノハシの毒腺



また、オス個体は身を守るために、親指付近に毒の爪を持つことでも知られており、ほぼ唯一の毒腺を持つ哺乳類です。

臆病で夜行性のため、その生態は謎につつまれていましたが、現在では飼育下での研究もすすみ、野生では見ることが稀な動画も公開されています。

実際、筆者も生物学学芸員として二週間ほどカモノハシ調査に参加した経験がありますが、同行したオーストラリア陸軍の暗視野スコープでやっと数回目撃できた程度です。





また、こちらの動画では、人工飼育されたカモノハシが成長していく様子を見ることができます。

あどけなくて、可愛いですね。

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