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【雷魚(カムルチー・タイワンドジョウ)の飼い方】餌・繁殖・混泳など飼育方法を生物学学芸員が解説



雷魚(カムルチー・タイワンドジョウ)の家庭水槽での安全な初心者向き飼い方を、博物館学芸員の筆者が、長年の経験をもとに解説します。

■雷魚とはどんな魚?

ライギョ (雷魚、英名:Snakehead) は、スズキ目タイワンドジョウ科 学名:Channidae科に分類される淡水魚の総称。ライギョは、中国から朝鮮半島、アムール川流域までのロシア沿海地方に分布するカムルチー 学名:Channa argus属を指す日本での呼称だが、広義にはタイワンドジョウ科 Channidaeに分類される魚の総称としても用いられている。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ライギョ

 

■雷魚(カムルチー・タイワンドジョウ)の特徴と飼い方

●丈夫で飼いやすいが噛まれると危険

適正水質:中性~弱酸性
適正水温:0~30度
餌の種類:小赤やメダカなどの生き餌
繁殖:困難
混泳:困難

雷魚と呼ばれる帰化魚には二種類があり、一つが体色が明るく柄の大きなカムルチー、もう一つが体色が暗く柄の細かいタイワンドジョウです。別種ですが近縁種ですので、両者の飼育方法に差異はありません。

南方種で空気呼吸も行うため、高温・酸欠・水質悪化に強く、きわめて頑強で飼いやすい種類で、餌はメダカや小赤などの生き餌が主体ですが、慣れてくると刺身なども食べるようになります。

ただし、配合餌料に対する餌づきはあまりよくありません。

他種との混泳は食べたり噛みついたりしますので困難です。

よく人に慣れ、近づくと寄ってきたりするので、鑑賞魚としてだけでなく、ペット感覚で飼育することも可能です。

しかしながら、水槽にうかつに手を入れると瞬発的な動作で噛みつくだけでなく、歯が鋭利なためたいへん危険です。ガラス掃除などメンテナンスには、大型ピンセットや柄つきの道具を使用してください。

寿命は20年近くと長く、長い付き合いをする心づもりで飼育を開始する必用があります。なお、水槽内での繁殖は困難です。

※遺伝子のかく乱を避けるため、入手した日本産淡水魚は野外へは放流せずに必ず最後まで飼いきるようにしてください。

※日本産淡水魚は種類・地域により保護されている場合がありますので、野外採集はせずブリード個体を入手してください。

■初心者向き家庭用水槽セット

●エアーフィルターor上部フィルターor外部フィルターの三択

家庭用の水槽セットには、大きくエアーフィルター・上部フィルター・外部フィルターの三種類のシステムがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。

・エアーフィルター



もっともシンプルな水槽セット・システムでトラブルが少なく扱いやすい反面、ろ過能力は低めで週一回頻度の水換えとフィルター掃除が必要です。水草には不向きです。

・上部フィルター



もっとも一般的な家庭用水槽セット・システムでメンテナンスが簡単で、フィルター掃除や水換えも月に一回頻度でかまいません。水草には不向きです。

・外部フィルター

powerfilter.jpg

もっとも高性能な家庭用水槽セット・システムで水換えは月に一回、フィルター掃除は年数回でかまいません。水草を楽しむなら必須のシステムです。

これら三種類のろ過システムから、飼育したい魚の数や水草の有無で適正なタイプを決めてください。

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■日本産淡水魚・飼育種類図鑑


日本産淡水魚の家庭飼育向きの種類を厳選し解説しているのが下記の記事です。魚類飼育歴20年以上の博物館学芸員が執筆したものです。

日本の淡水魚・飼育種類図鑑|それぞれの特徴と家庭水槽での飼い方(水槽のセット方法)

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