
古生代の海のプレデターである、ウミサソリの生態をCG動画をまじえて解説します。
ウミサソリの繁栄期と分類

ウミサソリは約4億6000万年前、古生代(オルドビス紀~シルル紀~デボン紀)の海の食物連鎖の頂点に君臨していた巨大な甲殻類の仲間で、特にシルル紀には頂点捕食者だったと考えられています。

最大で全長3m近くにもなり、真性魚類の祖先である無顎類を捕食していたと考えられています。

分類的には甲殻類のなかで比較的原始的なグループである剣尾類(サソリやカブトガニの仲間)に属していますが、より古い甲殻類の頂点捕食者であるアノマロカリスとは、脚が分化していた(捕食脚・歩脚・遊泳脚)点で大きく異なります。
ウミサソリの衰退と絶滅
