太陽系第五番目にして最大の惑星である木星について、探査機がとらえた映像を交えつつ解説します。
木星の概要
木星は太陽系の内側から5番目の軌道を周回している惑星で、太陽系の8つの惑星のなかでも大きさ・質量ともに最大となる惑星です。その大きさを地球と比べると、直径で11倍、体積で1321倍、質量は500倍と計算されています。
木星はガスが主成分の惑星で、同様な構成の土星とともに巨大ガス惑星(木星型惑星)と呼ばれています。
木星の中心は様々な物質が入り交じった中心核があり、そのまわりに分厚い水素ガスが取り囲んでいます。この組成は原始太陽のそれと同じであり、木星があと30%直径が大きければ、水素→ヘリウムという核融合反応が起こり、恒星になっていたと推測されています。
木星の探査の歴史
※新探査機・ジュノーの木星接近想像図
木星には他の惑星よりもはるかに多くの探査機が送り込まれてきました。それらは以下の通りです。
これまでの木星探査機と再接近日
パイオニア10号:1973年12月3日
パイオニア11号:1974年12月4日
ボイジャー1号:1979年3月5日
ボイジャー2号:1979年7月9日
ユリシーズ:1992年2月8日
カッシーニ:2000年12月30日
ニューホライズン:2007年2月28日
ガリレオ:1995年7月~2003年9月の周回探査
そして、2011年に打ち上げられた新探査機・ジュノーが2016年に木星に到着予定です。
木星の大赤斑
木星の外見の特徴として、地球上からでも天体望遠鏡で観測できる大赤斑があります。これは木星表面に発生した巨大な台風であると考えられており、少なくとも1600年頃から400年以上存在しています。
なお、この大赤斑のなかに地球が2~3個収まるほどの巨大さです。
木星の衛星
木星には全部で51もの衛星が確認されていますが、このなかでも巨大なイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの四衛星は地球上から天体望遠鏡でも視認でき、発見者にちなんでガリレオ衛星と呼ばれています。
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