北京大学の研修が志摩市で開催されました

日本の独立行政法人国際交流基金と中華人民共和国教育部が、現代の日本に関する適切な知識と専門的知見を備えた中国人専門家・研究者を養成することを目的に、北京大学の北京日本学研究センター事業の一環として、1990年から「現代日本研究コース」を設置しています。社会科学系のさまざまな専門分野の受講生に対し、現代日本の経済、行政、環境、メディア等の理論と政策実務に関する講義が行われており、2週間の訪日研修の一部として、平成30年5月22日から24日まで大学院生19名と教職員2名が志摩市を訪れました。

今回の研修では、国際交流基金から、「伊勢志摩国立公園に指定された志摩市で、海を中心とする自然の恵みを活かして市民が持続可能なまちづくりに主体的に取り組んでいることを学んでもらいたい」との依頼があって実施したものです。

1日目

5月22日は、横山ビジターセンターで市の職員から志摩市の概要について説明を行い、志摩市の地勢や御食国としての歴史のほか、里海創生基本計画に基づいて自然とともに持続可能なまちづくりを進めていることなどを説明しました。その後、新しくなった横山展望台まで歩いて登りましたが、森の中から突然眼前に開ける素晴らしい景観に、学生は歓声を上げて写真に収めていました。

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2日目

5月23日は、朝から志摩市への表敬訪問が行われ、竹内市長・小山﨑副市長と懇談を行いました。市長から、御食国と呼ばれてきた志摩市で、自然と共生するまちづくりを進めながらSDGsの達成に寄与したいと考えていることを伝えると、引率の張先生からは、志摩市のまちづくりの理念は素晴らしく、しっかり学びたいとお話しされました。

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その後一行は英虞湾の遊覧船に乗船して真珠養殖の状況などを視察した後、あづり浜のさとうみ庵で昼食をとり、海女さんとの会話を楽しみました。午後からは越賀の「真珠の里」を訪れ、真珠を養殖する工程や実際にアコヤガイから真珠を取り出してストラップを作るなどの体験を楽しみました。

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その後、中国でも問題になっているという、高齢化社会への対応を学びたいということで、片田にある老人保健施設「志摩の里」を訪れ、職員から施設概要や日本の介護保険制度などについて話を聞き、熱心に質問していました。

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3日目

最終日は、朝から和具の魚市場を訪れ、水揚げの状況などを視察しました。市場にならべられたマンボウや漁船から新鮮な魚が水揚げされると、学生は興味津々といった感じで眺め、「この魚は何ですか?」と質問していました。その後三重外湾漁協の和具事業所で、和具地区のイセエビ漁業で行われている自主的な資源管理について学び、ここでも漁業の制度などについて熱心に質問していました。

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最後に、「志摩市では長い間自然を大切にし、その恵みを活かす真珠養殖や漁業の技術を磨いてきたところです。行政の規制も大切ですが、市民が自主的に持続可能な海の利用に取り組んでいる地域であることを覚えておいてください。」と伝え、志摩市での研修を終了しました。