「御食国」の食に ボーノ!

 平成30年2月5日(月)、6日(火)の二日間、イタリア・ピエモンテ州ブラ市にあるイタリア食科学大学の学生・教員16名が、『御食国の食文化』を学ぶことなどを目的に志摩市を訪れました。イタリア食科学大学は、世界80カ国から学生が集まり、食文化を学ぶ国際的な総合大学で、食文化を学ぶために世界中で研修を行っており、今回の研修もその一環として実施されたものです。

 志摩市では、市民や事業者の皆さんが古くから継承してきた御食国としての歴史や食文化などを改めて見つめ直し、地域の活性化につなげていくためのきっかけとして、こうした研修を積極的に受け入れています。

 2月5日(月)は、賢島を訪れ、伊勢志摩サミットの会場になった志摩観光ホテルの樋口総料理長から、豊かな自然の恵みであり、生産者が大切に守り育てているイセエビを始めとするさまざまな食材を活かして料理していることなどについて話を聞きました。

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 賢島で昼食を採った後、定期船で和具に渡り、三重外湾漁協の和具事業所で、和具海老網同盟会の皆さんからイセエビの資源管理の取組について話を聞き、実際の漁具の見学などを行いました。

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 志摩市は、全国の自治体でイセエビの漁獲量が日本一です。その中心である和具地区では、産卵期のイセエビは獲らない、小さなイセエビは放流するなどの資源管理を行っていることや、漁獲量の多い10月から12月には、共同で操業する漁場を設定して交代で操業し、その水揚げを平等に分配する「プール制」を実践していることなどを学びました。また、「一日オーナーイベント」や「小学生漁業体験」など積極的なPR活動をおこなっていることなどについても話があり、学生は、素晴らしい取り組みだと感心していました。

 夕方から、市内の生産者や飲食店の皆さんに持ち寄っていただいたてこねずしや、イセエビ、あおさ、かきを使った料理のほかイチゴやきんこなどを試食しながら、生産物や料理に対するこだわりや想いなどについて楽しみながら意見交換を行いました。学生の学びの場となっただけではなく、地元から参加した皆さんも学生が驚いたり感動している様子を見て、改めて御食国の食材や食文化の素晴らしさを実感していただいたと思います。

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 翌6日(火)は、朝から大王町波切の鰹節工場を見学しました。日本に伝統的に伝わってきた技法にこだわった鰹節の作り方を知り、和食を支える出汁の秘密を学んだ学生たちは、職人としてのこだわりに大変感動していました。

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 志摩市での研修を終えた学生たちは、志摩の豊富な食材と伝統的な料理や食文化が残っていることが強く印象に残ったようでした。別れ際に「イタリアではカンパリニスモ(同じ鐘の音を聞いた人は仲間)という諺があるそうですが、日本でも「同じ釜の飯を食った仲間」という諺があります。昨夜同じ桶からてこねずしを食べた私たちは仲間になれましたね」と挨拶をして二日間の研修を終えました。