今年も「ぶりぼら」が始まりました

 志摩市では、小学校5・6先生を対象に、子どもたちの見聞を広め、志摩市の素晴らしさを伝え、将来のまちづくりに興味を持つ人材としての育成を図ることを目的として、志摩市の景観や歴史、人、仕事の取材やさまざまな体験を行う「ぶりぼら」事業を実施しています。「ぶりぼら」という事業名には、子どもたちが出世魚であるブリやボラのように、大きく育ってほしいという願いを込めており、今年のぶりぼらには、10人の子どもたちが参加してくれました。

 今年第1回目のぶりぼらは、平成29年7月15日(土)に開催し、講師には的矢地区で旅館業を営む森本さんをお招きして、「里海と里山のつながりを知ろう」をテーマに開催しました。

 この日最初に訪れたのは磯部町恵利原にある「おうむ岩」展望台です。ここからは志摩市の豊かな森と神路川沿いに広がる田んぼや家並み、そしてその先には的矢湾までを見渡すことが出来ます。ここでは、天の岩戸を水源とする神路川の水が、志摩市の上水道の水源や農業用水として活用され、最後に的矢湾に流れていくというお話を聞きました。

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 次に、神路川の水源となっている「天の岩戸」を訪れました。天の岩戸では、にわか雨が降りましたが、深い森の中にひんやりとした空気が流れ、子どもたちは「ここ涼しい!」と驚きながら天の岩戸から流れ出る水の冷たさを実感しました。そして、昔からこの水が地域の人に大切にされ、信仰の対象として守られてきたことや、外国では水道の水を飲めないところがほとんどで、湧水を飲むことが出来る日本は本当に水に恵まれている場所なんだという話を聞きました。

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 天の岩戸を出発して、的矢地区に向かう車中では、神路ダムや恵利原地区に広がる田んぼを見学し、佐美長神社に伝わる穂落伝承などの話を聞きました。また途中で立ち寄った飯浜地区では、天の岩戸の水と的矢湾の水の違いについて考えました。「汚い」という意見もありましたが、海の水が濁って見える理由のひとつが植物プランクトンが多いことであり、森の栄養が川を通って海に流れ込み、カキやあおさが育つ豊かな海になることを学びました。

 第1回のぶりぼらは、的矢地区の森本さんの旅館が最終目的地です。旅館からカキの養殖筏が浮かぶ「橘浦」を眺めて、森本さんのおじいさんがここでイセエビの養殖をしようとして失敗したことや、真珠の養殖に取り組んだ後にカキの養殖で成功したことなどを聞き、的矢湾が豊かな海なんだということを学びました。また、森本さんたちが、豊かな海を守るために森に桜を植える活動をしていることなども教えていただきました。

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 第1回のぶりぼらでは、森に降った雨が湧水となって流れ出し、私たちの水道や農業用水として使われ、やがて海に流れ込んで植物プランクトンやあおさを育てる栄養を届けていることなど、森・川・里・海がつながって私たちの生活が成り立っていることを学び、子どもたちは印象に残ったことを「カルタ」として記録しました。このカルタを第7回まで作りためて、第8回でみんなで遊ぶ予定です。今年はどんなカルタが出来るか楽しみです。

 ぶりぼらは、全部で8回開催予定で、次回は志摩市で炭焼きをしている作業場の見学を予定しています。まだ定員に少し余裕があり、途中からの参加もできますので、よろしければ里海推進室までご連絡ください。

 ぶりぼらについて詳しくはこちらをご覧ください。