第67回真珠祭が開催されました

 平成29年10月22日(日)、第67回の真珠祭が開催されました。 

 この祭りは、真珠を養殖するために犠牲となるアコヤガイを供養することを目的に、真珠養殖漁業協同組合の主催で始まったもので、本来は賢島港を見下ろす円山公園に建てられた「真珠貝供養塔」の前で供養祭を行い、その後賢島港でアコヤガイや真珠の放生を行うのですが、この日は台風21号の接近により大雨となったため、供養祭は賢島宝生苑、餅まきなどの行事は神明小学校の体育館で開催されました。

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 供養祭には、国内の真珠養殖はもちろん、真珠の加工や販売に関わるたくさんの関係者のほか、行政関係者やミス伊勢志摩が参列します。アコヤガイに感謝し、真珠産業の振興に努めることを誓う弔辞が述べられた後、おごそかに読経が流れる中で参列者が焼香します。そしてアコヤガイと真珠を海に戻す「放生(ほうじょう:魚や鳥などを解き放いて折衝を戒める仏教などの儀式)」が行われましたが、この日は海に見立てた木桶の中にアコヤガイと真珠が放生されました。

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 真珠は世界中で養殖されるようになりましたが、真珠貝を「人間と同じ、命のある生き物」として供養しているのは日本だけではないでしょうか。私たちの周りには八百万(やおよろず)の神様がおられるという神道と、殺生を戒める仏教が融合し、人は自然に生かされているという謙虚な気持ちで自然と向き合い、ともに暮らしてきた日本ならではの行事だと思います。志摩市が掲げる「里海」という言葉には、こうした謙虚な気持ちで自然と向き合い、これからも自然とともに暮らしていくという想いが込められています。皆さんもぜひ賢島の円山公園を訪れて真珠貝供養塔と真珠養殖技術の開発に貢献された西川藤吉、御木本幸吉、見瀬辰平の功績を讃える真円真珠発明者頌徳碑(しょうとくひ)にお参りして、志摩市に真珠という宝物を残してくれた豊かな自然と先達の知恵に感謝してみませんか?

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