ぶりぼら第5回「大王埼灯台周辺とトコロテン作りを見学します」を開催しました

海の恵み、テングサを使ったトコロテンの作り方を学ぶ、絵かきのまち大王の魅力を知る

 平成29年9月9日(土)、こんなテーマでぶりぼらメンバー9人が大王町波切を訪れました。

 最初にお邪魔したのは、波切漁港の近くの「西角商店」さんです。

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 店主の西村和紀と順子さんから、トコロテンの原材料であるテングサを見せてもらいながら、夏の間に浜で海藻を採り、天日乾燥と洗浄を繰り返していくことで、最初は赤紫色の海藻が白くなっていくことなどを教えてもらいました。子どもたちはトコロテンを食べることはあっても、テングサから煮出して作るところを見るのは初めてで、テングサを煮始めると、鍋の中のテングサを箸でかき混ぜながら、「匂いがすごい」、「どろどろしてきた!」と驚いていました。また、お店の中にはたくさんの海藻が並んでいて、海藻が最近ブームになっていることなども教えてもらいました。

 テングサを煮ている間に、波切のまち歩きに出かけます。案内してくれるのはアートタキの瀧さんご夫婦。瀧さんご夫婦は絵かきさんで、波切の町並の素晴らしさに惚れて志摩市に移住されてこられた方です。子どもたちは2グループに分かれて、瀧さんのガイドで大王埼灯台の周辺を歩きました。

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 瀧さんからは、絵かきの視点で波切のまちを眺めると、あちらこちらに「絵になる風景」があることや、関西の絵かきさんで波切のまちを知らない人はいないほど有名な場所だということを教えていただきました。また、急な傾斜が多い波切では、古くから石を積んで土地を造成する技術が発達してきたまちです。最初に出来た波切漁港の護岸も石積みで出来ていることなどを教えてもらい、まち歩きの途中でもたくさん石積みの壁や階段があることに気がつきました。石積みは、豊かな海岸沿いに暮らすための知恵なんですね。瀧さんは、昔描かれた波切の絵や写真を子どもたちに見せながら、絵かきの視点で波切神社や大王埼灯台、須場の浜や宝門の浜などを案内していただきましたが、子どもたちは太平洋の雄大な風景と階段や坂の多さに改めて驚いた様子でした。

 1時間ほどのまち歩きを終えてにしかく商店さんに戻ると、テングサが煮あがっていました。ザルを重ねてテングサを濾しながら煮汁をプラスチック容器に流し込み、これを冷やしてトコロテンが出来ることを教えてもらいました。その後は子どもたちがお楽しみの試食タイム。前日に用意していただいたトコロテンを、トコロテン突きを使って自分でカップに入れ、黒蜜、ポン酢、出汁などそれぞれ好みの味付けでいただきました。もちろん波切の伝統(?)に基づいて箸は一本だけ。子どもたちは「美味しい!」、「何で箸が一本だけで食べるの?」と喜んでトコロテンを味わっていました。

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 今回のぶりぼらでは、子どもたちが海の近くに暮らすための石積み技術や、その町並が全国の絵かきさんに愛されていること、海藻から美味しいトコロテンを作る方法などを学びました。帰りにはにしかく商店さんからお土産までいただき子どもたちは大満足の様子でした。最後に子どもたちのカルタの一部を紹介します。

 波切の地 歴史がたくさん つまってる

 ところてん くろみつかけると さいこうだ

※「テングサ」はトコロテンの材料となる海藻の総称です。志摩で一般的にテングサとして扱われている海藻は「マクサ」という海草です。