ぶりぼら第3回「恵比寿神社周辺を探検します」を実施しました

「志摩の自然の恵みの豊かさに気づく。海と人とのつながりを知ることで、自然の大切さに気づき、暮らしの有り方を考える。」

 こんなテーマで、平成29年8月23日(水)に、ぶりぼらメンバー10名と浜島町を訪れました。まず、浜島生涯学習センターで、浜島町在住の中村さんから、あらかじめ用意していただいた資料にそって出世魚のお話や海と人との関わり、浜島町の祭り・行事等についての話を伺いました。ブリやボラは大きくなると呼び名が替わる出世魚。侍が出世すると名前を変えていったように、ブリも15cm位までのものは、「ワカシ」、40cm位になると「イナダ」、60cm位から「ワラサ」、90cm位から「ブリ」と名前が変わっていきます。「イナダ」は夏が旬で美味しく、「ブリ」は、冬に獲れて寒ブリと言って旬が冬となります。関東や関西、東北地方でそれぞれ呼び名が多少違っており、関西地方では、ツバス⇒ハマチ⇒メジロ⇒ブリと魚が成長するにつけて名前が変わっていきます。又、ボラについては、オボコ(スバシリ)⇒イナ⇒ボラ⇒トドというふうに変わっていきます。ウナギも幼魚の頃はシラスといい、成長するにつれ、メソ、ウナギと呼び名が替わります。

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 また、浜島は英虞湾の入り口にあり、南には太平洋を望む海辺の町で、かつては鰹・鮪の遠洋漁業の基地として栄えた所です。宇気比神社では、豊漁を祈願する古式な神事が毎年1月11日に行われます。この神事では、まな板の上にボラが2匹載せられ、箸と包丁だけで、手を使わず捌き、宝船の姿に盛り付ける練達の技が光る行事です。それが終わるとわざと的を外して矢を射るという、一風変わった弓引き神事が行われます。

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 中村さんの話に30分ほど耳を傾けたあと、恵比寿神社周辺の探検に出掛けました。階段を昇ってこんもりとした木々の間を抜けると小高い丘があり、大きな恵比寿さまが鎮座しています。年初めには、ここで、鼻かけえびす初笑い神事が執り行われますが、中村さんの計らいで宇気比神社の横山宮司さんにお越しいただき、その神事をぶりぼらメンバーで体験させて頂きました。鼻かけえびすを囲み、両手を挙げて「ワーハッハッハ」と三回大きく笑います。初めは、気恥ずかしそうにしていた子どもたちも、にこやかに大きな口をあけて「ワーハッハッハ!」と元気よく笑いました。宮司さんは、日ごろの心のもやもやを全て吐き出して、子どもたちの健やかな成長と幸せを祈願してくださいました。

 続いて、いせえび祭りや里海トライアスロン大会の会場になっている大矢浜海岸に降り、浜島という地名の由来を聞きました。昔、天皇が伊勢神宮にお参りする際に御座で嵐となり、足止めされた時に食糧がなくなり、家来が、食糧を届けてほしいという手紙を付けた矢を放ったところ、浜島の人たちからお米などの提供があったということです。天皇が大層喜ばれて、「あの村を飯米島(はまじま)と呼ぶ」ということになったそうです。御座に向き合った大矢浜から見える島を矢取島といういわれも関連づけてお話をしていただきました。

 そんな話を聞きながら、夢海道と呼ばれる道を海ほおずき目指して散策しました。防潮堤の側面には、魚の絵で有名な洋画家柴原皖画伯の描いた魚のチップアートがはめ込まれており、浜島が海に抱かれた漁業の町だという雰囲気を醸し出していました。子どもたちも声をあげて「海がきれい!」と言いながら景色を見て感激していました。

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 磯体験施設の「海ほおずき」では、鈴木所長さんから、この施設が海の生き物に触れたり、魚の料理などを学ぶ施設だということの説明を受け、その後タイドプールで磯の生きものと触れて遊びました。

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 子どもたちは、「海がきれい」「海にも道にも魚がいっぱい」と、浜島が海とともに暮らしてきた街だということを実感したようでした。