教えて♡しまこさん!

志摩市が運用する海女に関する情報をお伝えするブログです。

日本農業遺産認定記念シンポジウムが開催されました
2017/08/13 里海推進室

 平成29年3月14日に、三重県の「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業―持続的漁業を実現する里海システム―」と「尾鷲ヒノキ林業」が日本農業遺産に認定された事を受けて、8月4日(金)に三重県などが主催して「日本農業遺産認定記念シンポジウム」が津市で開催されたので、関係者の皆さんと参加してきました。

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 基調講演では、上智大学のあん・まくどなるど先生が、「日本中の海岸線を見てきたが、日本ほど自然とともに暮らす多様な文化が残されてきた国はない。この素晴らしい産業や文化を後世に伝えるために、今回の認定を活かして、地域を挙げて取り組んで欲しい」と話されました。また、「三重県は全国でも素晴らしい農林水産業や文化が残っている。志摩市の里海の取り組みは全国で最初に始まった」と、志摩市の取り組みを褒めていただきました!

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 その後、三重県で認定を受けた尾鷲ヒノキ林業の取り組み事例と、鳥羽・志摩の海女漁業・真珠養殖業の取り組みなどが紹介され、それぞれが地域の地理的な特徴を活かし、素晴らしい産品を生み出すために努力を続けてきたことが報告されました。

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 世界農業遺産にも認定されている大分県国東のシイタケ栽培についても先進事例として報告があり、シイタケ栽培に使用するクヌギの原木を定期的に伐採することで森が若返り、使い終わった原木はやがて分解されて森の栄養となること、森が適切に管理されることで水の循環を通して下流の河川や海域の生き物が育っていることなどが認められたと報告され、農業遺産に認定されたことを受けて、シイタケのブランド化や、人材育成などに取り組んでいるということでした。

 最後に行われたパネルディスカッションでは、尾鷲ヒノキ林業や海女漁業、真珠養殖業など伝統的な農林水産業のシステムと、それらが育んできた伝統文化や美しい景観を後世に継承しつつ、地域の活性化につなげていくために、今回の認定をどのように活かして取り組みを進めていくべきかについて意見交換が行われました。

 日本の国内外で「持続可能―サステイナブル」をキーワードとした取り組みが進んでいます。例えばオリンピックで使う食材などは、そのすべてが「持続可能」かどうかを問われるそうです。地域の産品が「持続可能」であることをきちんと証明することで、消費者の信頼を得ていくことが必要なんだなと感じました。

 「新しい里海創生によるまちづくり」は、「地域そのものが持続可能な取り組みを進めているまち」をコンセプトに地域の多様な産品のブランド化を支援するものです。沿岸地域で人と自然が共に暮らしてきた社会を意味する「里海」という言葉は、今や世界中で使われるようになってきていることを先取りして、志摩市のまちづくりのコンセプトに取り入れました。

 日本農業遺産の認定を契機に、海女や真珠だけでなく、地域の一つひとつの資源のなかにある「里海」をどうアピールし、「志摩に行きたい!、志摩のものを買いたい!、志摩に住みたい!」という志摩のファンを増やせばいいのか、みなさんも考えてみませんか?