干潟や藻場を再生しよう!

里海推進室から、豊かな海を再生するための干潟や藻場の再生活動に関する情報をお伝えします。

英虞湾の生物多様性って本当にすごいんです!
2017/05/01 里海推進室

平成29年4月29日(土)、市民調査員と水産高校生物部のみなさんで英虞湾の生きもの調査を実施しました。この調査は、英虞湾の干潟に住む生き物の種類や量を毎年記録するもので、平成22年から毎年春の大潮時に実施しています。

調査の指導は、今年も日本貝類学会評議員の木村昭一さん。調査前に、この調査では毎年貴重な生きものが見つかっており、三重県のレッドデータブックなどにも活用されていることなどの説明を受けて、早速干潟に出かけました。

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調査は、干潟を歩きまわって表面にいる生き物を探したり、穴を掘って泥の中に住んでいる生き物を探します。泥の深い所にはまると大変なことに・・・

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調査員の見つけた生き物の様子を拝見。この方は三重県レッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類に分類されているイチョウシラトリという貝を採集されていました!(左上の白い二枚貝)三重県内ではこの調査でしか見つかっていない生き物なんですよ!

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生き物の採集が終わったら、みんなで名前を調べます。調査員の皆さんもだんだん慣れてきて名前を調べるのも早くなってきましたが、毎年新しい発見もあり、英虞湾の生き物の多様さが良くわかります。今年の調査では、先程のイチョウシラトリやコオキナガイ(絶滅危惧ⅠB類)、イボウミニナ・イオウハマグリ(絶滅危惧Ⅱ類)、トガリユウシオガイ・シオヤガイ(準絶滅危惧)といった絶滅危惧種が例年通り確認されたほか、最近少なかったツバサゴカイというゴカイの仲間が増えていることや、これまでにこの調査では見つからなかったドロアワモチ(絶滅危惧ⅠB類)やカガミガイ、キセワタなどが見つかりました。

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調査している干潟の沖側には、コアマモという海草の群落があります。干潟と藻場があることで、より生き物の多様性が高くなることがわかっており、これからもこうした干潟や藻場を保全していくことが大切ですね。

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毎年調査に参加してくれている水産高校生物部の皆さんも、年々調査のレベルが高くなっていて頼もしい限りです。皆さんの協力で、豊かで美しい英虞湾を保全するために必要な貴重なデータが蓄積されています。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

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英虞湾生きもの調査の概要と調査結果はこちら